公安職
警察
警察組織は、「警察庁」と「各都道府県警察」から成り立ちます。警察庁は国家機関であるため、国家公務員として働きます。各都道府県警察の場合は地方公務員になります。なお、東京都のみ「警視庁」という名称になります。また、各都道府県警察の職務は「警察官」および「警察事務職員」の2種類に分かれます。警察官は交番業務や犯罪捜査、交通対策などの公安業務を担い、警察事務職員は警察組織の会計、免許事務、福利厚生などの事務業務のみを担当します。採用試験はそれぞれに実施されます。
消防
消防業務は消防組織法により市町村単位で行うことが原則です。採用試験も各市町村単位で実施されます。一部の自治体では、市町村が共同して事務組合を組織しており、その事務組合単位で採用試験が実施される場合もあります。また、東京都は東京消防庁が都全域(稲城市および伊豆・小笠原諸島を除く)を一つの単位として消防業務を行っています。国家機関として総務省消防庁の存在がありますが、各消防に対する直接的な指揮権はなく、助言や指導、調整などにとどまります。なお、総務省消防庁には実働部隊がないため、消防官の募集はありません。