国家公務員
国家公務員の試験区分は大きく「総合職」「一般職」「専門職」の3 種類に分かれます。ここではそれぞれの主な仕事内容の特徴を紹介します。
総合職
一般的に「キャリア」と呼ばれる中央省庁の幹部候補です。各府省の所掌事務に関わる政策の企画・立案や法律の制定・改正、法律の適正な運営指導など、いわゆる許認可事務をはじめ、それを支える予算編成事務や国会対応、府省内や他府省との調整業務のほか、各種審議会の運営といった基幹業務に携わります。なお、採用後の昇進は一般職に比べると早い傾向があります。
一般職
総合職が主に中央省庁での政策の企画・立案を担当するのに対し、一般職はその政策の施行に従事します。採用試験は、北海道、東北、関東甲信越、東海北陸、近畿、中国、四国、九州、沖縄の全国9つの地域にある人事院地方事務局別に実施されます。採用後の異動は原則その管轄内で行われるため、Uターン就職を希望する場合の選択肢としても考えることができます。
専門職
専門的な知識を活かし、スペシャリストとして業務に従事します。例として、航空管制官や特許庁の審査官などの「専門行政職」、国税専門官の「税務職」、皇宮護衛官や入国警備官、法務教官や刑務官などの「公安職」など、さまざまな職種があります。 このように、個人の専門分野や適性を活かせるバラエティに富んだ職種や職場があります。